脂肪は無用の長物?

ヒーロー?悪者?脂肪は無用の長物というのは本当?

脂肪は無用の長物?

厄介な脂肪

 

歳と取るごとに脂肪が増えるのは正常である証。脂肪がつきやすい体は気がや寒さに耐え忍ぶための進化・・・

 

当サイトではここまで過去のエントリーで脂肪がいかに優れた存在で生き物にとって重要なものであるかを何度にも渡って説明してきました。

 

 

ただ、飢えと寒さを前提として進化してきた人類の進化は、産業革命以降、これほど急激に飽食の時代を迎えることまでは想定していませんでした。

 

 

今の時代、脂肪、とくに内臓脂肪は無用の長物ともいえる存在になっています。なぜならコンビニや飲食店が街に溢れた昨今、飢餓の危険を感じることはまず無いからです。

 

寒ければ暖房をつけたりユニクロで買ったフリースでも羽織れば野生のクマのような冬眠だって必要ありません。

 

人類は文明の発達によって脂肪が必要な時代を乗り越えた、というわけです。

 

しかし、文明の発達に体が追い付かず、未だに人間の体は食べれば食べた分だけ脂肪をため込むような造りになっています。

 

このミスマッチがもたらすのは見た目だけの問題に留まりません。

 

脂肪率=死亡率?

 

 

脂肪が燃えるとサイトカインという免疫物質が発生します。

 

動物の世界ではよく食べる動物ほど、このサイトカインを発生させ、感染症のリスクを軽減しています。

 

 

しかし、高度に医療技術が発達した現代の人間社会では人々が感染症にかかることは滅多にありません。

 

なのでサイトカインも使われずそのままムダになるのですが、実はこの使われなかったサイトカインが血管の内側の細胞を傷付けてしまうことが研究の結果明らかになっています。

 

 

そして傷付いた血管はその傷をふさぐために瘡蓋を作るのですが、その瘡蓋が増えると、皆さんご存知の動脈硬化になってしまうというわけです。

 

動脈硬化になると血管が詰まり血液の流れが悪くなるので、心臓病や脳卒中のリスクが上がります。

 

 

このように、本来であれば「生存率を高める」ための脂肪も現代ではむしろ「死亡率を高める」ことに繋がってしまうというわけです。

 

現代になってから厚生労働省がメタボ診断を義務付けたのも、メタボが動脈硬化や脳卒中といった治療費がかさむ病気を誘発するリスクが高いからに他なりませんね。

 

 

性別によって付きやすい脂肪は違う

 

さて、メタボ診断では男性はウェスト85センチ以上、女性は90センチ以上というボーダーが設定されていますが、これには理由があります。

 

 

それは男性の方が女性と比べて厄介な内臓脂肪が付きやすいという点です。

 

女性が男性よりも内臓脂肪が付きにくいのにも理由があり、それは発熱体である赤ちゃんを体の中に身籠っているケースが多いからです。

 

赤ちゃんは体内脂肪の塊なので、それを身籠っている限り男性と同じだけの内臓脂肪は必要なく、むしろその赤ちゃんを寒気から守るために断熱材の役割を果たす皮下脂肪が沢山付くというわけです。

 

女性が男性と比べてしなやかで曲線的な体つきをしているのにはこうした理由があったんですね。

 

女性の男性化

 

 

さて、このように性別の違いで付きやすい脂肪も内臓脂肪と皮下脂肪に分かれるのですが、実はこの差も女性が50歳くらいを迎えたあたりから急激に無くなってきます。

 

 

その理由が女性の閉経です。

 

 

女性の体は閉経すると女性ホルモンの分泌が減るだけでなく妊娠もしなくなるので、体が皮下脂肪を溜める必要性が無いことに気付き、男性と同じ内臓脂肪型に変化させていきます。

 

そして冬でもじわじわと汗をかくようになったりして、「のぼせ」や「ほてり」を感じるようになるわけです。

 

この「のぼせ」と「ほてり」は女性の更年期症状の典型的な症状として有名ですが、内臓脂肪が豊富な中年男性も同じようにあります。

 

つまり、更年期障害は中年女性ならではの症状というよりも女性が男性化することによって現れる症状だということが言えたのです。

 

 

「最近歳を取ってきてからというもの、カミさんが強くなってきた」という愚痴は多くの中年男性がしていると思いますが、それにはちゃんとした科学的裏付けがあったのです。



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